サマーシリーズ総括
■2000
日本競馬の中核をなす路線なので、新潟記念の悲哀は何とも言えないものがあったが、GⅠも展望する上がり馬が登場すればこういうこともある。
それにしても重馬場の札幌記念を快勝したトウケイヘイローの成長力は、近年の古馬戦線では出色。
次点のマイネルラクリマにポイントで差がついたが、充実度に大差はなく、ともに晩秋へ向け順調に調整される事を願いたい。
優勝 トウケイヘイロー 22pt
2位 マイネルラクリマ 14pt
■マイル
フラガラッハが皆勤賞でタイトル奪取。今年こそはという、陣営の気合が感じられた。
ローカルでは左回りの2場以外でとれない距離なので数を増やせない。
他路線からの転戦馬にこことのポイント合算を認めるのも、打開策ではあるが。
チャンピオンには来年も参戦願いたい。
優勝 フラガラッハ 12pt
■スプリント
全6戦で、ハイスコアの接戦が展開されたサマーシリーズの華だったが、最終戦でロードカナロアを負かしたハクサンムーンは、ちょっと力が違った。
新潟では、最後までポイントを競ったフォーエバーマークとの対決を制し、路線の主にまで成り上がってみせた。
まだ、先は長い。
優勝 ハクサンムーン 27pt
フォーエバーマーク 19pt
■ジョッキー
13週に及ぶ真夏の一大スペクタクルは、少し影の薄かった岩田騎手が、武・内田両騎手の派手な勝ちっぷりを嘲笑うかのような堅実な得点加算で、チャンピオンに。
GⅢ1勝のみ。が、高額賞金のレースで2着2回は、ある意味では1着を必死に狙っていくより合理的。
この計算高い戦略?で、秋の激戦を盛り上げるのか。
優勝 岩田康誠 54pt
2位 内田博幸 49pt
武 豊