桜花賞展望
ハープスターのテイクオフを無事見届けることができた。
ハイジャック犯が現れるとも思えない。
彼女の魅力は、直線での圧倒的な加速力。父がみせた捲り脚よりも強烈かもしれない。ある意味では牝馬であり、またベガの父トニービンが持つ最大の持ち味「持続力のある末脚」が補強されたことで、徹底直線勝負型にシフトした印象だ。
決め手が最上級だから、後ろから勝負する。道理で揉まれて味が出ないわけだ。もちろん、現時点ではだが。
ブエナビスタより確信犯的な戦法。
恐らく陣営は、この一貫性を3歳シーズンのメインテーマに決めているはずだ。
京都の2000を使うよりは…。是非とも叩き台にしたい。
フォーエバーモアが、地の利があったとはいえ今年緒戦を、変則開催ながらきっちり人気に応え快勝したことで、改めてJF上位組の資質の高さを証明した。
一方で、女王レッドリヴェールは己との戦いに傾注している様子。
スティンガーとレッドリヴェールの違いを敢えて挙げれば、後者が仕方なくこうしているのに対して、前者はここで全力を出してしまうことを嫌ったため。
休ませてからの一発全力勝負というリスクは想像以上に大きい。
ステイゴールド産駒。いち早く秋を展望してもいいのでは?
トライアルを終えて思ったことは、やっぱりトライアルはトライアルだということ。
ハープスターとフォーエバーモアが、単独での競馬でも強さを見せつけているのに対し、そこを回避したベルカントに敗れたホウライアキコや人気を裏切ったマーブルカテドラルなどは、仕上がり途上も敗因だったか。
逆転の花舞台へ。キーワードは脱却。
クリスマスも逃げ解禁が吉かも。