クラシック展望③
牝馬路線は当初から確定的だった。
フラワーCから強い馬も出てきたが、レッドリヴェールに函館で10秒近く差をつけられたわけで…。故に、皐月賞→オークスのローテを選択したのか。
無理に仕上げなければ、まだまだ伸びていきそうな素材だろう。
本流路線は平穏そのもの。
牡牝両GⅠ好走馬は、一叩きのトライアルで1番人気に推され、まあ予想された通りの競馬をして力を示した。
それに追随するグループも概ね順調な仕上がりをみせたことで、上位の限られた馬の争いという展望となった。
一応、急進勢力からは若葉S勝ちのアドマイヤゼウスに期待。父の雪辱を果たしたことと同時に、ウインフルブルームという基準馬にきっちり先着している点を最大限評価すれば、展開ひとつでの穴狙いの鉄則に敵う存在だ。
ミヤジジャスパーのアルメリア賞は強かった。阪神組2頭の動向には注視したい。
牝馬ではアスコルティの2勝目があっさりだったし、裏路線からのドカンもある。
イスラボニータ、ハープスターの序列トップは、実績を重視すれば妥当か。
ただ、抜けて強いハープスターがいる牝馬路線に対し、牡馬の場合は主力級の直接対決の数がかなり少なかったせいもあって、不確定要素は満載。
第一冠が互いの勝負レース。
蛯名v.s.その他の社台という視点から考察すれば、牝馬では当然フォーエバーモアが本命格の対抗馬だろう。
トーセンキャプテンは、トライアル好走馬が期待できそうな分、過剰人気が回避されそうで面白いか。
あと、イサベルの未勝利戦圧勝の内容は秀逸。Fコンコルドの一族で、オークス前哨戦で要注目。
両路線とも単穴という気配はしない。