函館スプリントS -回顧-
4角まで見ている限りでは、この展開になることまでは読めなかった。例えそこまで馬券を売っていたとしても、ストレイトガールとスマートオリオンを切ることはなかったはず。しかし、
ストレイトガール前開かず。
スマートオリオン、前にフォーエバーマークがいて出られず。
フォーエバーマーク失速…。
思えば、この馬もひっそりスプリント戦に矛先を向けていた一頭。こんなところでガルボ。この馬の激走に驚かされたのは、今に始まったことではないのだが、走るパターンにハマったのは間違いない。
いかにも、阪神Cで連続2着した馬のらしい競馬だった。
マイルの重賞を勝った馬のワンツー。総合力の問われる時計勝負で、人気も実績もある馬が負ける時というのは、初経験の馬やこういった目先を変えてきた馬が活躍するもの。
ただ、分かってはいても、なかなかこういう風に馬券は押さえられない。
特に、勝ったガルボをどういう理由で買えばよかったのだろうか。
例えば、洋芝実績に目を向けると、
09・7/26 札幌 新馬(芝1800)⑨
・8/22 〃 未勝利( 〃 )⑦
11・8/26 〃 キーンランドC ⑪
本格化前の競馬と、休み明けにもかかわらず-18kgでの出走となったキーンランドCをノーカウントにできれば問題なかった。純粋に実績だけなら人気馬と互角なんだからという、ある種の思い込みがあれば買い目には入れられる。
1400は何度も使っていたわけだし、現に結果も出していたのだ。
だからって、ストレイトガールの前に、間違えても2、3番人気の前に来るイメージまではできない。
もしも…。
馬場作りの問題もあるのだろうか。
世界的な傾向となっている高速化。それこそ、エプソムダウンズ以外の主要競馬場がどこもかしこコースレコードもしくは、ワールドレコード級の時計が出る時代だ。
タフで実績が優先されるだけじゃない馬場に、変質してしまったのだろうか。
でも、高速の洋芝というのもまた特殊だから、更にとっつきにくい特徴がある可能性も否定できない。
このレースの20分後に、再びの衝撃を目の当たりにした競馬ファンは、疑うことの意味をもう一度考えさせられるのであった。