裏秋競馬
欧州の誇りを粉砕する戦い。迎え撃つ非遠征組の選定。引退の花道は香港か否か。
しかし、馬肥ゆる秋。他路線の見どころを探る。
牝馬路線は、近年にない様相。
産経大阪杯完敗のヴィルシーナが直後のヴィクトリアマイルを制したが、凡走続きのホエールキャプチャに苦しめられていたので何とも言えない。
安田記念も小差の8着だったから最有力に違いはないが、初の春秋統一への期待は、過剰なほどに昨年の二の舞が危惧される。
アイムユアーズやマルセリーナが夏に復活を遂げたが、主力級ではなく、3歳路線の平定を目指すデニムアンドルビーも、大分荒削り。
今年のエリザベス女王杯は、実に難解。穴狙いの準備は抜かりなくいきたい。
同じ牝馬ならば、2歳勢は熱い。
ハープスター、レッドリヴェールというチャンピオンディスタンスで結果を出した馬はもちろんだが、クリスマスやホウライアキコの方が、言わずもがなスピードでは勝るわけで、神経の図太さがモノをいうオークス以外は、いくらでも対応できそうな才能を秘めている。
みんなジュベナイルフィリーズに出てくるかも気になるが、朝日杯なんかに出て来ても、いや、もしかしたらラジオNIKKEI杯も?
まだ期待馬がデビュー前の路線。熱が冷めることはないので、じっくり成長を見届けたい。
あと、ダート路線は古馬再チャレンジ組が相次いで敗退。
それでも古馬有利だが、ここは3歳レパードS組に期待。
勝ち馬は中山で見せ場を作れなかったが、サトノプリンシパル、ケイアイレオーネがシリウスSに登場するので、ひとまず応援したい。
クリソライトだけでは切ない。
国際グレードの競馬は、ここにもある。