新馬戦 血的回顧 5/31・6/1
まず言っておきたいのは、この時期に府中で新馬なんてやったら超早熟馬か超一流馬でないと、ほとんど人気に応えることはできないだろうということ。
よって、これは波乱というより破綻に近いものがある。
土曜の東京1400戦は平凡な時計で決着。
牝馬<デスティニーラブ>が人気になって、ゴール前強襲したが、違う牝馬に負けてしまった。人気も穴も牝馬。
勝ったトーセンダンス<トーセンシルエット>は、ダイナカールを経ないシャダイフェザー系で、父母ともに派手な活躍馬の多い一族の割に、地味にうつる隠れ良血馬。
阪神では、ウインバリアシオンの弟<ダンスールクレール>が人気を大きく裏切り、これまた牝馬に、まさかよりによってステイゴールドの仔<レッドリヴェール>に負かされたのであった。
血の本質よりは、過剰人気との兼ね合いがポイントだったようだ。
日曜阪神は、人気順の通り決まった1200戦で、血統の優位性というものを再確認できた。
エイシンオルドスは、フジキセキにミスプロ系種牡馬の配合。おまけに牝馬というファクターが加わって、平坦だったら一体何馬身ついていたのだろうかという手応えで、他馬を置き去りにした。
バクシンオー<マダムリシェス>でも、この時期の完成度を問われると、案外着差をつけられてしまうのだ。
彼女の母父はタキオンであった。
府中ではマイル戦を同じフジキセキ産駒<イスラボニータ>が制したが、こちらは牡馬。
母父コジーンの影響があるのか少々パワー勝負向きの匂いがしたが、極端なスローでも異常な上がりではなかったから、成長に悪影響はない。出世も見込める。