エリザベス女王杯展望
秋の天皇賞が不穏な雲行きと共に怪しい空気になってきたのとは違い、最初から難しそうだなと思われていたのが京都の11月GⅠ。
特に、こちらの女王決定戦は、名牝慣れしすぎたせいもあって、例年以上に各馬の取捨選択が難解である。
3歳
メイショウマンボ
スマートレイアー
デニムアンドルビー
サクラプレステージ
エバーブロッサム
4歳上
ホエールキャプチャ
ヴィルシーナ
マイネイサベル
マルセリーナ
レインボーダリア
手薄な古馬陣に、相対的評価があまり芳しくない3歳世代。
ここ数年、中心馬が2、3着止まりという歯痒いレースが続く中、西方の島国から馳せ参じた魔女に場を貸すことによって格をなんとかキープしてきたが、07年にダイワスカーレットが勝って以降、基本的には日本から真の女王は送り込めていない。
力が拮抗しているというよりは、成長期や衰退期の狭間にいる馬ばかりで、充実期に入っている馬がほとんどいなかったというのが真実だろう。
正直、今年も京都2200がベストという馬は少ない。
だから、3歳馬の方が上がり目も含め人気を集めそう。
問題は、スロー続きの古牝馬重賞組の取捨。
全部消すわけにもいかないし、だからってちゃんと切っていかないとみんな気になる。
現状、大半のファンは連下を押さえるまでには至っていないはずだ。
今年は下級条件の馬でも出走可能だろうし、昨年3着のピクシープリンセスが参戦してくればしっかりとマークする必要がある。
毎年のように掲示板に載っていたレインボーダリアと似た匂いがする。
どの切り口で予想の基本軸を決めていけばいいのか。
晩秋の淀決戦は、難易度最高クラスである。