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血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

時計の壁

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土曜の京都2歳未勝利で、考えられない時計が叩き出された。
「1:32.3」
2着馬は前2歳レコードホルダー・ウオッカの持っていた1:33.1で駆け抜け、以下も千切れながらGⅠ級の時計で走破してみせた。
雨対策の影響だろうが、あまりにも驚異的な数字。ウオッカもグラスワンダーも、天国のマルゼンスキーまでびっくり仰天であろう。
京都の内回りは、ローカルと似た作り。旧中京や小倉と大差はない。でも、これはちょっと罪な速さだ。
 
秋の天皇賞は、時計の壁との戦いである。
ミスターシービーに始まり、サクラユタカオー・ヤエノムテキ・スペシャルウィークと、テスコボーイとニジンスキーの血を持つ馬が歴史を刻んだ。
彼らは、1:58.0が限界点であることを示し、21世紀に継承した。
時を経て、ウオッカがスペシャルウィークの壁を突破すると、その3年後、トーセンジョーダンが1:56.1の世界レコード級のタイムで走破し、日本競馬の金字塔を打ち立てた。
ウオッカが参戦して以来、良馬場の勝ち時計は1分57秒前半を推移し、このレースは進化を遂げた。
でも、1番人気がよく負ける。魔物との戦いは続く。今も変わらない。
 
ダービーが高速化して久しいが、意外な結果が残っている。
良でも重でも1、2番人気が勝つ。
 
渋馬場で制した馬は、
メイショウサムソン
ロジユニヴァース
オルフェーヴル
15年間で例外はエイシンフラッシュのみ。牝馬のウオッカも3番人気だった。
ダービーの権威は揺るがない。
 
世界的なトレンドである、快時計乱発の流れ。
ダートがスピード競馬の中心であるという認識も、そろそろ考え改めなければならないのだろう。

 

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