連続開催の中山競馬が終了

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

芝の理想形

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連続開催の中山競馬が終了した。
厳冬期のメインはダート戦。だが、そのダート戦並に時計を要す芝のレースが例年とは異質であった。
一部特別戦を除けば、平均して35秒以上の上がりを要し、勝ち時計が1つ半以上掛かった。
34秒台後半ではキレないとも評されるご時世。
ちなみに、オルフェーヴルが有馬記念で繰り出した上がり3Fの末脚は、なんと36.0である。

この状況を、正しいことだと思うべきだ。

オルフェのようなはっきり見た目にも分かりやすい圧勝劇に伴って、素晴らしい時計がついてくるのが自然。
金杯も2分を超える決着だったが、それは長いレース史の中ではごく当たり前の事。
京成杯の週から少し馬場をいじったか、生育状況が良化したか、どちらにせよ時計を要することによってだろうか、外差しの競馬が続いていたのが一変したものの、総じて時計に変化は出ず。
でも、常識的に考えて、海外だったらGⅠの勝ち時計になるくらいものだから、補正されたともいえる。

見てくれの決して良い芝の状態ではないのだから、冬の京都にしては異常な高速馬場より、ずっとまともな手法をとって、ある意味でスタンス確立となったのではないだろうか。
対照性を見出すということ。
そのどちらとも勝てる馬こそ称賛に値する。
過度なスピードを要求する異常なまでに速い上がりの競馬を、少々卑下する向きがあって当然。

パートⅠ国としての矜持をJRAが持ったところで、傲慢さに変化はないだろう。
それでも、鋭意努力のほどを願う。
我々は、少し異常な世界観を体験してしまっただけだ。後戻りしたわけではない。
むしろ、進化を遂げたと胸を張るべきである。

 

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