新馬回顧 3/1・2
最近は、早デビューの組が年々増加している一方で、超晩成タイプをじっくり使いこむために、この辺の時期から有力馬を下ろしてくる陣営も案外多い。
近10年で見てみると、新馬戦がなくなった後に未勝利戦から使われた馬でGⅠを制したのは、オレハマッテルゼ、ジャガーメイル、デルタブルース・オウケンブルースリ、ハットトリックと5頭もいる。
フラワーパークやタイキシャトルもその仲間。
競走馬というのは、総じて晩成型である。
3月に入ると、新馬戦の数も一気に減って、土日とも各場1日一鞍ずつ。
土曜中山のダート1200で好位抜け出しを決めたのは、8番人気のアドマイヤコジーン産駒ウエスタンユーノー。以下2桁人気馬が続き、大波乱の決着。人気勢に、先行する意思が足りなかった。
阪神のダートは稍重。先週の悔しさをバネにしたのか、デムーロ弟がダート1800戦を連勝。新馬を勝ったウルティマミューズはカメハメハ産駒の牝馬で、母方は完全なアメリカン配合のダート型だが、この日の体重は444kg。いい意味で進路選択に迷うかも。
日曜日は、2000(稍)という条件。
阪神では、ガリレオ産駒には珍しい逃げ切り勝ち。断然人気に応えた。近親にカーリアン、スキャンなどがいる良血のサトノフラクタルは、前日の準オープンを制したハンデと同じサドラーズウェルズの血筋だが、こちらの方が自在性があるかも。この馬場で2分3秒台は上々。
中山の方は、5番人気のダンスインザダーク牝駒コウヨウマリアが、巧みなレース運びで快勝。
兄弟はコツコツと賞金を稼いでいくタイプなので、中山戦では、特にいい付き合いをさせてもらいたい。