新馬回顧 3/8・9
今週は3鞍全てがダート戦。目先の一勝に拘るグループとそうではない者との思惑のズレによって、時に思わぬ展開を作ってしまうことがある。穴狙いに妙味あり。
土曜日は、人気馬の命運がくっきりと分かれた。馬場は両場とも稍重。
阪神1200戦で断然人気に応えたのは、アメリカ産馬のエイシンゴージャス。最近では珍しく、外国産馬4頭も出走していたが、それらも含め他の15頭とはスケール感が違った。
母父はストームキャット系。また、シアトルスルーの3×3というクロスを持っている母が、ダンチヒとミスプロ系を配されたエクスチェンジレートを種付けされたなら、当然の如くダート向きの大型馬が誕生する。
天性のスピード型。アメリカの誇りが凝縮されている。
一方の中山1800では、人気のダークファンタジーが不発。母親が活躍馬ということもあって人気を集めたロブロイ産駒だが、左回りをのびのび走らせた方がよかったか。芝も試してほしい。
代わって単穴をあけたチャオは、日本向きにシフトしたアメリカ血統といった印象のクロフネ産駒。やたらと時計を要した展開も合ったのだろう。ハマると怖い、穴男に育ちそう。
日曜日の中山1200戦は、良回復ながら好時計での逃げ切り勝ちを決めたワキノコクリュウの強さが際立った。ケイムホームの仔だから芝でも悪くはないだろうが、前日の阪神で勝ったエイシンゴージャスと同様、ミスプロ・ストームキャットに加え、こちらはボールドルーラー直仔のセクレタリアトのクロスが入っているから、よりゴツさが強調された印象。
メンバー中最重量の528kg。間違っても、菊花賞には出てこないだろう。