新馬回顧 3/15・16
今週はダート1800Mの新馬が2鞍のみで、いよいよ最終盤を迎えたメイクデビューのシーズン。
東西ともに、週中の大雨の影響が少し解消した稍重馬場で、パワー優先の競馬が展開された。
芝の未勝利戦は、土日合わせて3場で9鞍。未出走組では、日曜阪神の1800でディープ牝駒のイサベルが直線で突き抜け快勝。フサイチコンコルドの一族で、間に合えばの逸材か。
阪神では、あの世界的名血馬にしてポストショウグンの呼び声高い?ウオッカの初仔・ボラーレが初陣を迎え、2番人気でレースに出走。
580kg。パドックを歩く姿は幾らかまだ余裕残しで、むしろ今後体は増えていくタイプには見えなかった。
身体能力の高さは認めるが、あまり負担をかけずにダートからといった印象が強く、レースでは7着と期待には応えられず。
血統で言えば、人気に応え楽勝したネオジェネシスの方が個性的。
父は言わずもがネオユニヴァースなのだが、母父が今や国産血統は絶滅したボワルセルの末裔にあたるデモンズビゴーンで、母母父がアレッジドの直仔・サーハリールイスと、いけ好かない人にはとことん嫌われそうな配合を施されおり、非常に興味をそそられる。
父もあまりメジャーではない配合で二冠を制し、また母母父シャンタンでよくわからないことをしそうな気配を漂わせていたが、サンデーの個性の前では底力補給の頼れる先祖として機能。
セントサイモン系再興の狼煙なのか。
白老産まれの変わり種は、我が道を進むことだろう。
中山では、プリサイスエンド産駒のスプリングサヴァンが早め先頭から押し切った。
438kg。東西で何から何まで異なる結果となった。