オルフェーヴル、謎さえ解ければ

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

私の嫌いなオルフェ

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今週末行われる産経大阪杯の昨年の勝者は、天才のようで天才ではないあの三冠馬。
トライアルまで1勝の三冠馬なんて、クリフジしかいない。春から急に強くなることはあっても、スプリングSを勝つまではクラシック本戦出走も微妙なところにいた馬が、そこから変則皐月賞を制して…。つい3年前のこと。どうにも腑に落ちない何かがあるオルフェーヴル。
本質解明には時間を要する。

ロンシャンでの必然と苦悩の戦記をワンセット2度ずつ、世界の競馬人に紹介したオルフェ・フレンチキャンペーン。
ミスターフォア賞、雨男、騎手をも見下す無頼派…。個性派であると同時に、100点満点の競馬も少なかった。
阪神・中山巧者で、グランプリ大将の異名も陰ながら拝命した不思議な三冠馬は、理不尽な結果をもたらす可能性のある競馬で、その才能をすこぶる発揮するのであった。
3戦3勝。グランプリと称されるレースではパーフェクトの戦績。
4戦3勝のグラスワンダーよりも適性を感じたし、スピードシンボリの4年連続の有馬記念上位入線に勝るとも劣らぬ3、5歳時の強烈なパフォーマンス。
そのすべてのレースが、前走と最短中7週開いていた。フランスのグランプリで不発の理由がないわけではない。

思えば、休み明けはあの仁川の暴走以外全勝。
それだって、彼の意思を汲み取ってさえあげられたら…。
その幻の圧勝劇が、産駒への希望へと繋がる。

彼が持つ絶対能力は、もしや今の競走馬の身体構造では体現しきれなかったのか。
その本質を知ることができなかったから、全部好きになれずそこは嫌いになった。
謎さえ解ければ。でも、まだ3年勉強できる。

 

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