天皇賞(春)展望
キズナは王道路線を選択。豪華メンバーの揃った4歳緒戦は半年ぶりの実戦も、陣営から、
「何で2番人気だったの?(笑)」
とウイットに富んだコメントまで飛び出し、不安は杞憂に終わった。
ゴールドシップやウインバリアシオンも人気に応えた現状は、今後のチャンピオン路線に極めて明るい展望を期待させるものがあるが、有力馬全てが追い込みタイプというのは大きな不安材料。
盾占いは、案外ジョーカー探しの側面を秘める。
過去10年で、血統的要因もあるだろうが、3角で出走頭数の半分より上の通過順で馬券圏内に入っていた馬は何頭かいるが、勝ち切るには時計や少頭数などの条件が必須。20年に範囲を拡大してみても、納得の時計で勝ち切ったのはマヤノトップガンのみ。
もちろん、少頭数ならばそれはあってないようなものだが、道悪等のアシストがなければ、追い込みきれない。
トップガンの走っていた頃より、下位評価の馬のスピード能力はずっと向上している。
また、ディープインパクトが勝って以降の勝ち時計の推移をざっとまとめると、走破時計は3:14.5以上でないと、良馬場の平均時計にさえ及ばない。
ディープの傑作ともいうべき存在が、その常識を打破する可能性はあるが、父は3角でなんと4番手であった。
キズナは時計の速い競馬では、存外目立った実績がない。
粗探しは百も承知も、穴は先行しそうなタイプがいいだろう。
ならば、距離適性よりも器用さなり、時計勝負への強さが鍵。
時計のある馬に拘る手もあるか。
一応、アンコイルド、サトノノブレス、トウカイパラダイス辺りがオッズ相応で狙い目となるだろうが、頭までは…。