ヴィクトリアマイル展望
直前で何かを掴んだ者が勝つ。
力関係からして、エリザベス女王杯の段階で、メイショウマンボがもう少し人気を集めていて然るべきはずだったが、実際はそうならなかった。
そのメイショウマンボが急遽、こちらの違う意味で厳しい一戦に参戦する模様。全体が一変したのではなく、元に戻った感じ。
複雑かつ難解な勢力図であることに変わりはない。
ヴィルシーナ感動のゴールから一年。以降、ハナ差届かなかった前々年覇者が元気を取り戻し、ついには苦手の渋馬場で東京新聞杯を勝ってしまった。
ヴィルシーナ、どうした?
中距離路線からは有力馬が出てきた。
前述のメイショウは、女王杯後は一度しか使っていないから評価は保留状態も、フーラブライドやスマートレイアーなどが秋から一気に力をつけてきた。
愛知杯で対戦しているが、武器が違うから得意条件も当然異なる。
恐らく、どちらにも次の舞台は厳しい条件ではあるだろうから、取捨は慎重にしたい。
意外とメンバーの集まりそうな福島牝馬S組は少々不気味。
キャトルフィーユやケイアイエレガント。それに続いたアロマティコもいい加減怖い。
マイルなら巻き返して不思議ないミッドサマーフェア、トーセンベニザクラ。これだけ挙げてまだ書ききれないくらいで、絶対見逃せない。
京都で結果を残したウリウリは阪神でも上々の内容で、レース傾向からも切ることはお勧めできない。
軽い印象の馬は少ない。総合力だけでは勝ち切れないだろう。
元に戻った。その真意は、東京マイルではどんな才能が引き出されるか不明確なので、やってみないとわからないということだ。
だから、若い方が有利なのだ。