東京マイルの法則
怒涛の6週連続GⅠ開催。残る5戦は、全て東京競馬場で行われる。
うち3つがマイル戦。それぞれに面白い特徴がある。
①NHKマイルCの変質
(外)ダービーは過去の産物。現在は、荒れるレースの一つ。
競馬場の形が変わってから、内国産馬でも勝てるようになった。また、改修後最も変質したと言えるのが、優勝馬のその後。
以前は初代覇者以外全てが古馬重賞を勝っていたが、以後だと4頭しかいない。カメハメハやディープスカイなどが勝っていないのも大きい。10回やってのことだから別のレースになったとも言える。
時代背景も変化したが、馬場の高速化も大きな要因だろう。
②ヴィクトリアマイルの格
反対に、こちらのレースでは、1、2着馬どちらかは3歳GⅠで2着以内に入った馬が、毎年必ず1頭は連対している。ヴィルシーナでも勝てたのだから、鉄板も鉄板。
が、今年のアユサンは少し微妙。4歳GⅠ連対馬ご一行は合わせて4頭いるから、大丈夫かもしれないが、やはり過去の好走馬の方が怖いか。
③安田記念はリピーターレース
スウヰイスーが61、62の酷斤を克服して連覇したのが最初。ちなみに、最初に勝ったのは3歳時。オークスは秋開催だった。
あとはその30年後、同じく桜花賞馬・ブロケードの2年連続2着という記録があるのみ。
長らくハンデ戦だったから仕方ないが、GⅠに昇格後からは連覇した2頭など、連続連対した馬が6頭いて、全馬1勝以上している。
共通点は、古馬のマイル重賞は未勝利だったということ。マイルの頂点を競うには、実に不釣り合いな傾向。
みんな走れる条件だからなのか。GⅠの中のGⅠらしいデータだ。