予想、回顧、コラム

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

古馬王道路線回顧

読了までの目安時間:約 2分

 

短距離にはロードカナロアがいて、3つのタイトルを持っていった。
3歳戦線では、日本で活躍したサンデー系とロベルト系の組み合わせからチャンピオンホースが現れ、その他も2歳チャンピオンとディープ産駒が穴埋めすることで、GⅠ格の面目を保った。
ダート路線は、相変わらずタレント揃いで不変のハイレベル。

一方、凱旋門賞一本狙いだった今年のチャンピオン路線の風潮は、連続性に強さの根拠を示せるこの路線の本質の変容を示し、その存在意義も揺らいでいるという印象を残した。
年度代表馬が短距離型なのがいけないのではなく、日本馬が中距離路線で世界に伍して戦えることを示してきた結果、国内戦の空洞化を招いたのがよくない。
勝った馬は強い。でも2着馬も強かったのは、天皇賞の2頭だけ。その価値は、今も昔も変わらないということか。

天皇賞春・秋
同期なのに直接対決は2度だけ。全く違う道を歩んだ2頭は、こちらも同期のチャンピオンホースからいとも簡単にタイトルを奪取した。負かした相手は直後に得意条件で巻き返し、彼らの走りが本物であることは証明された。

宝塚記念・ジャパンカップ
その上記の大楽勝の原因を作ってしまった人気馬。
多くの支持に応えるべく、色々と乗り方を含めた馬に対するアプローチを熟考し、密着生活だったり乗り替わりであったりと策を巡らせ、結果を出した。その底力は歴代屈指のものだ。

そして、伝説の有馬記念。
帰国後の不調を嘲笑うかが如き引退レースの圧勝。やっぱりオルフェーヴル…、という結論が一番しっくりくる。

来年のヒーロー候補は、現在休養中。だから、日本馬は驚異となり得るのだ。

 

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2歳戦総括 牡馬・ダート編

読了までの目安時間:約 2分

 

牡馬とダート馬。
そんな括りを決定づけた朝日杯の結果は、好走馬の次戦の内容が重要なので評価保留が妥当か。
従って、各馬の巻き返しも過剰評価がさえなければ、相応の結果はついてくるはずだ。
それにしても、アジアエクスプレスという馬は強烈だ。末恐ろしい。

12月の注目馬は多め。
葉牡丹賞 キングズオブザサン
5阪1 ワールドインパクト<未>
5阪2 ガリバルディ<未>
    ミッキーデータ<新>
エリカ賞 バンドワゴン
4中京4 ヤマノウィザード<未>
4中京6 マイネルグリプス<未>
5阪8 サトノルパン<未>

暮れの名物ラジオNIKKEI杯は、ワンアンドオンリー駆るルメールのマジックが決まったが、先行勢の失速と人気馬の不発が不穏さを助長。
それならホープフルSの方が魅力的。またしても人気にならなかったエアアンセムが穴をあけ、関東期待の1、2番人気馬がその後に続いて実力勝負に。朝日杯と同格くらいのメンバーだったし、12月の主要3レースは序列をつけないほうがいいだろう。
朝日杯除外組のモーリスとミッキーアイルは特別快勝で浮気もしたいが、距離に限界あり。

全日本2歳優駿を勝ったハッピースプリントは、芝であわやのシーンも作ったがダートは無敗で地方チャンピオンになった。アジアエクスプレスとここでぶつからなかった点が実に興味をそそられる。

トゥザワールド、イスラボニータにトーセンスターダム…。12月は未出走だったピラミッドの上位に属するこの3頭に並べたのは、うまいこと賞金加算できたアジアエクスプレスと、2戦不敗で凄味の出てきたバンドワゴンくらいなものだろうか。
まだ何も見えてこない。

 

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2歳戦総括 牝馬編

読了までの目安時間:約 2分

 

阪神JFは、真実のみが眼前に広がる結果となった。
休み明けは問題ではなく、現時点での底力=ポテンシャルという等式がレース傾向に沿った形で今年も踏襲されたから、負け組は今回に関しては完敗の構図。
各場2歳Sの勝ち馬が中心。アルテミスSの優勝馬も参戦し、積極策とは言えない朝日杯参戦を決めたファンタジーSの勝ち馬もいたが、それらは共通して各2歳Sの好走馬だった。
無敗馬3頭が、当たり前のように負けていない強みをフルに活かして、きりもみ状態の同タイム入線。
最近はプレクラシック的意味合いが強かったが、今年は単体のGⅠ戦としても大きな意味がありそうで、貴重な一戦とも言える。

敢えて物申すならば、これからはもっときついということ。
まだライバルは増える。それが、今回の負け組の一度負かしたはずの相手になるかもしれないから怖い。
それはフルゲートの大激戦が、ハイレベルの一戦だと誰の目にも明らかだったからだ。
一度でも大きなアクシデントが起きると、本番の人気に多大なる影響を及ぼす。
だから、まだ一つの結果が出ただけだとも言い切れるのだ。
ダイヤの原石がどこに埋まっているかわからない。楽しいと言えば楽しい。

非オープン勝ちの馬では、
・サングレアル
・リアルヴィーナス
・ワイレアワヒネ
らが面白いか。
勢力図を見ると、言わずもがなJF組が世代の中心。
ハープスターに勝てる方法を、レッドリヴェールが見つけたという印象。
それは、夏の印象から大きく変化しなかったことを意味する。

JF6着以下の組では、レーヴデトワール、グランシェリーらの成長に期待。
クラシックシーズンが実に待ち遠しい。

 

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新馬回顧 12/21・22・23

読了までの目安時間:約 2分

 

中山ダ1200は、人気の米産馬シャラクが人気に応えた。馬場は不良。
稍重のマイル戦は、アグネスデジタル産駒のオウケンブラックが競り合いを制し勝ち上がり。母父アサティスで、先週の流れそのままの印象。

雨馬場の阪神は、ワイレアワヒネが牝馬戦を圧勝。父、母父ともに兼用タイプの種牡馬で母も芝・ダ両方で勝っている。牝系は優秀で、芝でも期待できる。
ダ1200(重)も、タイキシャトル産駒のメイショウワコンが快勝し、ダート色の強い血統が新馬を席巻した。

日曜は東西1鞍ずつ。
東の一戦は、最後に来て大物の登場を予感させた。
後方から母ラッシュライフとまるで違う豪快な追い上げを見せ、直線も楽な手応えでアデイインザライフが快勝。
とはいえ、父はディープなので不思議ではないか。サンデーはバクシンオーと好相性だったが、孝行息子はどうなることやら。楽しみがいっぱいだ。

回復途上の阪神では、2番手から抜け出したサクラエールを始め、二桁オッズの馬が上位を占めて大波乱。フルゲートらしい。

月曜の中山ダ1200(稍)と阪神芝1800を勝ったのはゼンノロブロイ産駒。
中山で勝ったヒカリヴェロニカの母は、ダートの短距離専門だった。時計短縮が鍵。
阪神は、クラシックの実質最終便的意味合いのあった好カードで、近親がスプリンターズSで好走した2頭のワンツー。
快勝したスリープレスナイトの甥・アドミラルタイプは、京都も走れれば上を目指せる。

残りのダ1800は、東(稍)がハナ差でマイネルセレクト産駒のカネコメオスターが、西(重)はケイムホームの牝駒エスシープリンセスが今日も大穴をあけて、初陣を飾った。

 

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新馬回顧 12/14・15

読了までの目安時間:約 2分

 

今週は8鞍。
土曜
中山ダ1200で断然人気楽勝のゴールドキセキは、1600をこなせるようになれば大きなところも狙える。成長が楽しみ。
芝1800は、唯一の関西馬で500kgオーバーのリコルディが、後述の阪神同様の超スローを好位から抜け出し快勝。
3着のウルトラバローズは見限れないが、それ以外は…。

阪神
注目の良血馬対決となった2000戦は、好枠を利してビバワールドがハナに立つも67秒台の1000M通過で、人気を分けたエイシンフラッシュの半弟オルドリンが我慢しきれず3角で前に取り付くも、そこでもう一度ビバワールドが引き離しにかかり、オルドリンはお釣りなく直線失速。
ピースオブワールドの産駒は期待を裏切ることが多かったが、ビバワールドに単調な印象はない。
外枠の人気馬同士で決まったダ1400は、サウスヴィグラス産駒のエイシンヴァラーが快勝。

中京1400では勝ったシセイカスガのキレ味が目立ったが、人気のキネオアレグロが全く自分の形を作れずの5着なので、次戦に期待したい。

日曜
中山マイルで大胆なミルコスタイルの捲りを決めた牝馬のホットランナーの父は、自身の皐月賞連覇を決めた時のパートナー・ダイワメジャー。完全な欧州型の牝系。40秒ちょうどの時計もよかったのかもしれない。
ダート戦は、タフな展開で差しが決まった。ファンシーミューズの父、母ともに1800は合っていた印象がある。

阪神はマイルの一戦。ベッラレイアの初仔が直線出るところがなく、代わりにキョウエイマーチの孫とゴーステディの姪が外から伸びてきた。
勝ったグレナディアーズは、結構走るかもしれない。穴馬か。
  

 

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