有馬対策データ
・秋天、JC連対馬が全部回避というのは…
2009年のドリームジャーニー-ブエナビスタで決まったレース以来。
基本的にはありえないし、近走の古馬GⅠの実績から類推できない難しさもある。
2009年は、宝塚記念でディープスカイを返り討ちにしたかつての2歳王者が、絶対女王戴冠にも失敗して鞍上もスイッチした二冠牝馬をねじ伏せた、という内容。
その弟が出てくるわけで、繋がりがないわけではないのだが…。
ここから見えてくるのは、例え負けていたとしても前走がGⅠという馬の方が有利だということだろう。
・秋海外GⅠ参戦組が強い
タップもディープも凱旋門賞を秋緒戦に使って、日本でガンガン使われるよりは大分フレッシュだったろうと思う。
夏に使ったゼンノロブロイなどもちろん例外もいるが、帰国後も激闘を繰り返し、戦意喪失のGPのパドックが印象的だった。
柔軟な対応力が、コーナー6つの競馬に応用されるという見方もできる。
・12月に使った馬が来るパターン
去年久々に来て、その前だと3歳時のトゥザグローリーとテイエムオペラオーが3着に来たくらい。極端な追い込みが決まって、1番人気が勝ったという共通点を持つ。
フレッシュな馬には有利ではある。
月初のGⅡが前哨戦というわけではないが、今年はこの組が多く出走してくるからマークは必要だ。
オルフェーヴル、エイシンフラッシュ。
ゴールドシップも穴にはならないけど、切らない方がいいか。昨年と買い方を変えればいいだけだ。
あとは、カレンミロティック、ウインバリアシオンなどの金鯱賞組。と、これでは穴狙いにならないか。
ヴェルデグリーンは穴なら注目。
ダート路線復習・展望
これから佳境を迎えるダート路線。
まずはレース回顧から。
フェブラリーS
実績不足も人気に推された4歳馬2頭が飛び、GⅠ実績と上昇力で上回る古馬陣が台頭。強い8歳世代が2着。3~9着までを7歳馬が埋めた。勝ったグレープブランデーは5歳。彼らより決め手で上回った。が、レース後すぐ休養へ。
JCD
キレ味、上昇力、GⅠ実績はグレープもベルシャザールも似たようなもの。ただし、スペシャリストというよりは、この形ならの勝負を制した分、今後じれったい季節が続くことも推察される。
レースレベルは高く、負け組はすぐに巻き返せそう。
地方主要競走
ホッコータルマエとエスポワールシチーがフリーパスをフル活用したかのような交流GⅠ。
牝馬重賞5戦5勝のメーデイアと、JDD7馬身差圧勝のクリソライトが登場するも、JCDは見せ場なし。地方よりは差しが決まりやすいのが、ちょっと残念。
短距離
高齢化問題は深刻。笠松の女王・ラブミーチャンは意地を見せて重賞を制したが、エスポとともに引退。
テスタマッタ、セイクリムズンも7歳なので、ノボ軍団の再来も…。ドリームバレンチノが少し顔を出してきたが、今6歳で明けたら7歳…。
東京大賞典展望
JCDの結果を見てしまうと、2、3着のどちらか…。それに反抗できそうなのは、
ローマンレジェンド
ニホンピロアワーズ
ソリタリーキング
くらいか。
フェブラリーS展望
ホッコータルマエは今年パスしていたし、引き続きベルシャザールに有利ではあるが、使える脚が短いという可能性も。
JCDとの出し入れを考えると、みやこSの1、2着馬は巻き返せるかも。
上がり馬も要警戒。
朝日杯FS展望
重賞馬は1頭のみ。それも牝馬。
京王杯、東スポ杯の勝ち馬はともに出てこず、京王杯組に関しては3着以内の馬がみなパスしてきた。
一体どうなっているのか?ひとまず、有力馬と呼べるだけの才能は数頭登録してきたので期待したい。
プレイアンドリアル
個人的には、世代ナンバーワンだと思っている馬。きっと、岡田さんもだ。
前走は、ハープスターに完敗したことで競馬を知ったイスラボニータ相手に、接戦を演じてレコードタイ走。
完成度では、当時のコスモバルクよりずっと上だろう。
アトム
もう一頭のJF優勝候補にレコード決着の末、こちらも追い越せなかったわけだが、新馬勝ち直後に重賞馬に挑んでの2着。
西のチャンピオン候補筆頭。坂はこなしているから、レース間隔が焦点。潜在能力は相当なもの。
ショウナンアチーヴ・ワダチ
ショウナンカンプ産駒が揃ってこの時期に、それも完全なスプリンターでないことを証明しつつ、2勝目をあげたこと自体驚きだ。
完成度はともかく、末脚勝負では出番ありか。
アチーヴはスピード型だろう。
ミッキーアイル
2戦1勝。1:32.3で走破したディープインパクト産駒。中山という障壁が消える前に何ができるのかが課題。抽選待ち。
モーリス
やっぱり登録してきたが、如何せん約1/3の抽選をくぐり抜けねばならないからそれが全て。能力は上記の5頭に劣らぬものがある。
ベルカント、JFと重複登録しているトーセンシルエットなど、牝馬の方が重賞キャリアがあるから、比較の難しい一戦。
ネオヴァロン
ハイアーレート
ピークトラム
ルミニズム等
気になる1勝馬もいるのだが…、実に悩ましい。
まだ時間はある。
阪神JF展望
今年は、強い重賞馬が一堂に会する。
おまけに、出てくれば除外されるはずもないもう一頭の重賞馬は、翌週の朝日杯に出走予定。
女丈夫、アマゾネア、水掻きを持つ女…。
猛女を決める一戦、なんて言うとちょっと大げさだが。
幼女たちが、試験を受けるごとに大人の女性へと成長していく姿を見逃す手はない。
ハープスター
能力断然、ベガの孫としてはアドマイヤベガ産駒以外ではあまり活躍馬がいないので、一番出世を見込める逸材。初の右回り、休み明けに加え、脚質にも若干の不安あり。
ホウライアキコ
3戦3勝、世代随一の活躍馬。実績、持ち時計とも申し分なし。坂とやはり父の名前に少々抵抗感を覚える。
クリスマス
一時は歴史的名牝の誕生かとも騒がれたが、今はフリーランス。気楽に勝負できる叩き2戦目は、現状の完成度が判然とする競馬となる。
レッドリヴェール
こちらも休み明けの無敗馬。未知数で、尚かつクラシック向きの底力を感じさせる函館の内容から、本当の勝負はこの先。仕上がりも含め、いい足慣らしをして、勝利も手に入れられたならば。
マーブルカテドラル
現状、最も2歳GⅠに近いところにいる存在。ハープスターに敗れたこと以外は完璧。一度くらいなら大敗は許されるセオリーからいって、脚質上の有利さは最大の武器となる。スケール感が伴えば。
その他オープン馬も結構いるのだが、
フォーエバーモア サフラン賞① 2戦2勝
マジックタイム きんもくせい特別 3戦2勝
などは穴なら怖い。
残りの候補は、レーヴデトワールといきたいところだが、トーセンシルエットがどうもくさい。
すでに重賞3戦というキャリアは、ヒモ荒れの展開で怖い。
JCダート展望
日本の競馬に参戦してくると、少々際どい名前の響きになるアメリカ馬がやってきたが、今年はちょっと偏った傾向にあって、この馬の例外ではない。
・ヘイルトゥリーズン系の主力級はそれほど多くない。
・ボールドルーラー系がやたらと多い。
・勝負にならなさそうな馬がとても少ない。
パンツオンファイアはボールドルーラー系にミスプロ系という、日本でもよく見かける配合。あまり軽視はできない。
レースレベルは、史上最高クラス。
ダート競馬、いや日本競馬の中核をなす名馬たちが覇を競う、ラスト阪神マッチとなる。
ホッコータルマエは強い。その才能を昨年までは抑えつけていたニホンピロアワーズも、今年は意識的に間隔を開けて使われ、一頓挫こそあったが、一応格好のつく出来で出走してきそう。
ワンダーアキュートに、ここでは流石に脇役のエスポワールシチー。
またローマンレジェンドのリベンジマッチという側面もあるから、有力馬は枚挙に暇がない。
若手有望株のブライトライン。今年大活躍のボールドルーラー系から、
インカンテーション
テスタマッタ
ベストウォーリア
も、人気の中心ではないだろうから押さえておきたい。
特に、そのボールドルーラー系の中から推したいのがインカンテーション。
ダート1800で不良馬場を除くと、連を外したのは出遅れた2戦と、世代のトップホースコパノリッキーに敗れた伏竜Sの合わせて3回。
いずれも大敗というほどの差ではないので、素直にみやこSの内容は評価できる。
絶対買い目に加えたい一頭だ。
先行型は多いが、策に窮するタイプは少なく、古馬らしく自在の位置取りで勝負できる馬ばかり。熱い!