シャークベイ、ヤマニンアリエッタ

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

新馬回顧 6/15・16

読了までの目安時間:約 2分

 

土曜 東京ダ1400
血統に見どころのあったレース。
1番人気に推されたシャークベイは、フジキセキ×ワイルドアゲインで、いかにもの完成度を見せつけた。牡馬とは言え重厚さで勝負するタイプではなく、人気に応えた競馬だったと思う。ただ、これを差し切ったフレンチデピュティ産駒のアンズチャンの末脚は圧巻。
終い3Fを36.1でまとめた内容もさることながら、スティンガーの一族ということもあって、狂気をはらんだ危険な匂いも漂わせていた。午後一にこの競馬。実に快い昼下がりであった。

日曜 阪神芝1400
人気していたカメハメハ×サンデーの良血デリッツァリモーネが消えると怖い予感のあった少頭数のレースではあったが、案の定差し不発。こういう馬は9月デビューくらいの方が合うと思うが。カメハメハ産駒で極端な早熟馬はいない。
とは言っても、勝ったヤマニンアリエッタは人気になってたのが不思議なほどの重厚な配合。6月の新馬でロベルトとサドラーの入った馬が勝ち上がるとは思えなかったが、山内厩舎のブラント効果かきっちりゴール前抜け出した。ベストの距離だったか。クラシックを狙うならオーバーフォールを図りたいところ。その他は非力さが目立ち、1番人気以外は成長次第。

日曜 東京芝1600
重馬場以上の重。39秒台では遅すぎる。オーシャンエイプスの下で、ゴールデンキャストの甥。新馬で買うのはいいのだろうが、その後を考えると…。上がりが36秒台だったから、というのはあるか。道中は結構渋かった。案外時計が掛かった方が味の出る系統なので、まあ過剰に評価しなければ…。西に同じく、その他はまだ力不足の印象。

 

レース回顧2013   コメント:0

社台を問う マジギレする前に一言

読了までの目安時間:約 2分

 

サンデーレーシングのGⅠ勝ちの多さが尋常ではない。もはや呆れるばかりである。
ただ、この組織には驕りがある。
もう少し考えようや、とそんな小言も言いたくなる。

三冠馬その1が鼻出血を起こした。これだけは言っておこうと思う。
「クラシック以上に価値のあるタイトルはない」
欲張りは禁物。もっと、馬を大切に扱いたい。

問題は、人の使い方である。
一時期、週刊誌の特集で武豊への冷遇が面白おかしく記事にされていた。
要は、信頼して任せられないということだ。
「他にこんなうまい騎手いないだろうに」

現実は厳しい。
ここ数年、ダービー制覇までの間、過去の人として晒し者にされていた。

オーナーとしては、別の勝てる騎手を確保したかった。
ここで、ヤスこと岩田康誠に乗り替え。数々の大仕事を成し遂げた。
でも一方で、現在までいろいろと物議を醸すシーンも演出。

安田記念とジャパンカップの体当たりは、少々乱暴。

いつまで園田の乗り方をしているのか。
勝ちたいんだね。(笑)

感性で乗ることに物申したいのではない。
「周囲が能力を買いかぶりすぎである」
と、言いたいのだ。

考えていたら、そうはならない。
もう少し、心のゆとりが欲しい。

でも、育てるべき逸材である。

この未完成な騎手が、いつまでも同じ乗り方を続けていたら、ややもすると被害者と加害者が栗東の中でぐちゃぐちゃに混在して、終いには騎乗馬が確保できなくなるかもしれない。

心配である。
結果が伴わなければ…。

また捨てる気ですか?(笑)

調教師や仲介人にも非はあるだろうが、決定権は馬主が持つ。
ドライな馬主だけに、信頼関係の深さは感じない。

 
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社台 競馬&予想コラム   コメント:0

宝塚記念 穴狙い

読了までの目安時間:約 2分

 

12頭立てになったとしても、本質的には4頭の動きが全てのレース。
一番最初に動いたら、最後に競り負けることが脳裏をよぎり、当然その不利を考えれば、細心の注意を払って動き出さなければならない。
名手と名馬の競演。
敗者が出現するレースなので、負けパターンの中にヒントがある。

穴候補を選出したが、当然一長一短がある。
それでも、絶対4強のうち3頭が来るという可能性に懸けるよりは、晩春のグランプリらしく味な競馬で盛り上げてくれそうな才能の発掘に主眼をおいても、全体の読みがしやすくなくかもしれない。
夢を追いかける舞台で、その次の夢など語るにはまだ早い。

ダノンバラード
ミスター斜行は、坂路調教の弊害を体現する生き字引。父の領域には到底及ばない末脚を駆使して、迷い道の果てに初重賞を制した舞台でどんな走りを見せるのか?
スローだと少し怪しいステイ×マックの2頭が、まさかの末脚不発の時に内ラチ沿いから…。
望み薄ではあるが。

ローゼンケーニッヒ
お前は何してたんだ?という、名血馬だが、最近不発が減ってきて3戦連続連対中。本格化云々以前に、脚質そのものが怪しいので狙い目は極めて限定的。
どの組み合わせになるかはともかく、早仕掛けで潰れた馬を最後捉えるイメージが湧いたなら、押さえておきたい。
出てくるかはわからない。

トーセンラー
唯一のまともな買い目。5番人気はほぼ確定的。
あとは、仕掛けのタイミング。
案外、フェノーメノの前にいても面白いとは思うが、シルポートがいるのでやはり後ろの方か。
内から抜け出すタイプではないので、マークする相手が重要。

激戦のゴールシーンを希望する。

 

レース展望2013   コメント:0

新馬回顧 6/8・9

読了までの目安時間:約 2分

 

土曜のレースは人気順での決着に。
時系列順に、阪神では名手二人が人気馬を駆って直線は一騎打ちという展開。
一見、距離不適のフレンチ×SSとカメハメハ×SWの良血対決だった、これには牝馬の完成度が影響していそう。
内に押し込め抵抗したヤスも、マラムデールの才能には及ばなかった。勝ち馬は今後注目。
東では、フルゲートのレースで人気馬が対照的な競馬。マツリダゴッホ産駒のマイネルギャルソンは、冠名からいかにもという完成度の高さを見せ快勝。
レッドラウディーの好位付け断念、直線イン強襲の不発具合とは一線を画す内容だった。将来的には逆転もあるだろうが、さてさて。

一転して波乱となった日曜日。
阪神では、人気の良血馬が見事に飛ぶ結果に。
コース取りもあるが、まだこの時期で馬込みから抜け出すような芸当を求めるのは酷というもの。
勝ったタニノギムレット産駒のダンツキャノンは、数々の活躍馬が出たワールドハヤブサ-ミスオーハヤブサの系統。
奥手にも見えるが、人気薄でこその在来血統ということか。時計通りの実力だと思われる。
東京1800を今やってどうするというような荒れ方だった17頭立ての一戦は、ディープがいなくても兄貴がいると、ブラックタイドの仔が1、3着。
マイネルブランドのワンツーで、完成度云々ということだろうが、直線まともに走れなかったウインマーレライは、ボールドルーラー2本で本質はもっと前からの競馬の方が合うと思うが…。
この1、2着馬も、明らかに成長曲線に差がありそうだ。

今週は牡馬が意地を見せて、なかなかに見どころもあった。

 

レース回顧2013   コメント:0

勝負の血統 リボ-系

読了までの目安時間:約 2分

 

安田記念はストームキャットの肌に、リボ-の血を持った馬がワンツー。
ダービーも、勝った馬は母父ストームキャットで、プチブームと化している。
有用なスピード能力を伝えるが、日本ではスピードタイプが大半で、それはワールドスタンダードでもあるから特別な効果があるというわけではない。

キングメーカーながら評価しきれない血のある一方で、ぶれないことで持ち味を発揮するGⅠ血統がある。
リボ-系だ。

いつの時代も直系ではなく牝系に入ることで、凄まじいまでの底力を発揮する。
不器用すぎて、直系ではなかなか活躍馬を送り込めないでいるが、ストームキャットと同じく、母方から一定以上の影響力を及ぼすことで存在感を示している。

最大の武器は、勝負強さ。
ショウナンマイティが、リボ-系の傑作アレッジドの4×3の濃密なクロスを持ち、一歩間違えれば破壊力より先に、走る気が暴走してしまわないかと気になってしまうほどだが、なんとかいい子をしている。
おかげで、不利もあったが、また2着という結果に…。

気難しさで嫌われることの多い系統。
リボ-自身、晩年故郷に戻れなかったのは、飛行機に乗せてもらえなかったから。
よっぽどである。

メイショウマンボは、スズカマンボとグラスワンダーがリボ-の血をそれぞれ持ち、マイルC馬の父スズカフェニックスも母母父はアレッジド。
皐月賞馬も祖母のスターバレリーナの父リズンスターがリボ-の血を引く。
フェノーメノもグレープブランデーも…。
サンデーの血の次にGⅠで必要な血なのである。

リボ-が生まれたのは1952年。
主流系統の裏で、狂気のマグマが今も沸騰している。

 

競馬&予想コラム 血統   コメント:0