夏のサバイバル

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

サマーシリーズ 暫定ポイント

読了までの目安時間:約 2分

 

夏競馬も半分を消化。
ただ、夏の新名物はこれからが本格的な勝負となる。

・スプリント
ハクサンムーン  15
パドトロワ      11
マジンプロスパー 10

現状、キーンランドカップに有力馬が何頭出るかで勝負は決しそう。
今年は、順調ならハクサンムーンがあと1回は出てくるだろうから、ほぼ流れは決まっている。
北九州記念とセントウルSに出走した馬が有力候補になる。

・2000
トウケイヘイロー 10
マイネルラクリマ 10

今週末の小倉記念にかなりの数、七夕賞組が参戦予定。
札幌記念<1着:12ポイント>のある北の路線もあるが、今週末にマイネルラクリマが好走すれば、チャンピオンへ一気に近づくだろう。

・マイル
(フラガラッハ)10

去年は、案の定というか3戦すべてで別の馬が勝ち、また複数マイル重賞に参戦した馬は対象レースを勝てなかったので、結局初代チャンピオンは現れず。
2勝するのは至難の業。
2回出て初めて先が見える路線。今年も混沌としている。

・ジョッキー
戸崎圭太 26
内田博幸 25
岩田康誠 23
武豊    21
酒井学  19

真の意味での夏のサバイバルは、このタイトルだろう。

結局は春のGⅠで活躍した人ばかりが目立っているが、ベテランでかつ、すでに夏の重賞を勝っている四位、横山典騎手の秋に向けたしたたかなアピールも見逃せない。
特に、異彩を放つのがノリ騎手。
全10場重賞制覇への執念か。それとも、夏の北海道開催の削減に対するプロパガンダもあるのか。
美しすぎるベテラン騎手の妙技を、夏の関東ローカルで見られるのはファンもうれしいはず。

ただ、何か騎手生活の終末を臨んでいるのか?とも思えるのだが。

 

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新馬回顧 7/27・28

読了までの目安時間:約 2分

 

すべて開催替わり。土曜は短距離戦のみ行われた。

新潟は、アポロキングダム産駒が激走。隣で同じくらいのオッズだったカンパニー産駒を応援していたがそちらは4着。時計は平凡、評価は持ち越し。

人気3頭が人気とは逆の順にゴールした小倉6Rは、レコード決着。
勝ったホウライアキコはストームキャット系のヨハネスブルグにサンデー×ウッドマンという血統。先行勝負が持ち味というタイプで、人気の良血馬はそれにスピード負けした格好。高速決着向きではない。

またしてもバゴという九州産限定戦に、スピードのある馬が2頭しかいなかった函館。
ひとまず様子見が賢明か。

日曜もあまり順当とはいかず。
小倉では2歳戦ですでに7秒台が2度記録される中での9秒弱の決着も即戦力の予感。スウェプトオーヴァーボード産駒とスティンガーの孫が見事な末脚を披露した。時計通りの能力ではと思う。勝ったベルルミエールは牝系重厚で、格上がり初戦で注目。

新潟1600は人気馬総崩れ。1:36.6で34.2の上がりは平均的。勝ったヴィスピーはダート3勝・アルヴィスの娘。いずれは砂でも狙えるか。

その後の牝馬戦では、今週一番期待を持たせてくれる馬が登場。ゴール前内から捉えた人気のラヴィーネ、それに小差2着のアラマサクロフネはともに2歳S候補。
秋の牝馬重賞でもいいが、血統の偏りもなく長い目でみたい才能だ。

函館1800戦も単穴決着で、オールステイの逃げ切り。シーザスターズと同じケープクロス産駒も、母はミスプロ系の同系配合で、溜めずに先行することで差しタイプの末を封じ込めた。能力差は小さく、上位3頭は個性派に育つかも。

 

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2歳馬選別①

読了までの目安時間:約 2分

 

今年の函館2歳Sはレベルも高そうで、勝ったクリスマスについて気になったところから記すとする。
この馬は少々血統が変わっている。
実は、ノーザンダンサーとヘイローの祖母にあたるアルマームードの血を引く馬が、彼らも含め父のバゴと牝系の4代父のキャノネードの5頭おり、その上バゴの母は、ノーザンダンサーもヘイローも入っているからアルマームードの<4×(5×5)>というクロスが掛かっているのだ。
更に、クリスマスの牝系にアルマームード系の馬が4頭入っており、重複する馬も多くかなり複雑なクロスを持つ。
最近ではナカヤマフェスタ、かつてはエルコンドルパサーなど、それこそ凱旋門賞に縁のある馬も似た特徴を備えていて、それも心強い。

ましてや、バゴ×ステイゴールド。
スピード不足の懸念さえある配合面の弱点を見事に補完したインブリードで、ますます気になる存在である。

その他では、
ウインマーレライ<父マツリダゴッホ>
東京→(中3週)福島<2-1> ともに芝1800

ジャックトマメノキ<父ダイワメジャー>
7・7中京芝1400新馬勝ち

ハープスター<父ディープインパクト>(牝)
7.14中京芝1400新馬勝ち

サトノフェラーリ<父ディープインパクト>
7.20函館芝1800新馬勝ち

オトコギマサムネ<父ジャングルポケット>
7・21中京芝1400新馬勝ち

などが注目。

もう一頭の2勝馬グランシェリーは、少しスピード寄りの配合でクラシック向きとは言えず微妙。
それなら、函館2歳Sで2着のプラチナティアラが、ミスプロの同系配合でも祖母ナナヨーストームで、案外渋く活躍するかもしれない。

 

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夏競馬の違和感

読了までの目安時間:約 2分

 

夏競馬も半分ほどを消化。
今年も不思議なことが色々起こっている。

・ゲート突進の怪
この夏だけでも中央競馬で4回ほどあっただろうか。
ゲート入り直後、スタート直前問わず、何だか興奮状態の馬が、この夏は自ら前扉を開けて飛び出してしまう現象が連発。
外枠発走でレースに臨むこともしばしば。

大怪我した人馬はまだいないが、ちょっと科学的に証明したくもなってきた。

真相は馬に尋ねてみないと分からないし、インタビューしたからと言ってそれに応えてくれるわけじゃない。
もしや、この異常な暑さが原因か?
炎天下のパドックをぐるぐる回って、20分ばかり人目にさらされてから1分から2分の真剣勝負に挑む。
狭小スペースに押し込まれ、我を失っても不思議じゃないが…。

この謎を解ける人、募集中。

・ハンデ重賞
シーズンオフなので、ファンの楽しみは汗水たらして万券をせしめようと妄想を重ねること。
でも、人気に関係なく今年はマーメイドSから重ハンデ馬ばかり走っている。
現実逃避も容易ではない。

・スピード競馬の統一感
福島・函館のメイン重賞で58秒台の決着。ある種の不可侵領域であるタフな競馬というのは、世界規模で変質しているのだろう。
ロンシャンの1400で日本のレコードより速い時計が出るような時代。
渋いという印象さえも変わって行くのは何とも惜しい。
かつてのツインターボや野芝時代のサッカーボーイの歴史的快走も、今は競走馬の相対的なレベルアップにより、ちょっと頑張れば時計も出る。
「ローカルって一体…」

水を多く撒いても、すぐ蒸発する季節。
もしや高速化偏重の解決策は、ローカル戦に隠されているのか。

 

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新馬回顧 7/20・21

読了までの目安時間:約 2分

 

土曜日はディープ産駒が走るかがカギだった。

時系列順に。北は1800戦、一番人気、藤沢厩舎にディープ産駒という4点盛り。人気のサトノフェラーリが最後は性能の違いを見せつけた。
SG産駒ウェーブゴールドは、厳しいマークを耐え2着。2頭とも注目。

3強の構図だった中京戦は、フラガラッハの弟がカレンブラックヒルの弟を抑え込む不思議な展開に。
まあ、父親が違うということもあるが、勝ったフェルメッツァのスムーズな競馬に対し、外から追い込む競馬に妙な感覚を覚えたレッドアルヴィスは、結局は先行策をとるはず。
新馬戦でのものとて、35秒台の上がりでは差し脚に限界がある。

福島は、人気のサクセスフィリアが全てのマイナス条件が重なったような負け方。416kgが敗因の一つだろうが、この時期の福島で上がりが37秒台の競馬は、ディープ牝駒の守備範囲ではない。
逃げ切ったブルーストーンはコマンズの産駒。デインヒルの孫だった。

日曜は、派手な展開が目立った。
福島戦はスルーレートの仔ハイアーレートが人気に応えたが、アメリカンな強引すぎる競馬をどう捉えるかは次を走らせてみないことには…。本来は父らしい好位付けが合うはず。

中京では、外差し馬場を豪快に伸びたオトコギマサムネが、ダービーコネクションの配合に相応しい走りでデビュー戦を飾った。上位3頭はクラシックウイナーを出した馬の産駒。成長を見届けたい。

函館は、史上初のダ1700の新馬戦が開催され、プリサイスエンド産駒のセレッソレアルが快勝。462kgと2歳牝馬としては大きめだが、これでもメンバー中最小体重。日本馬も大きくなったものだ。

 

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