キタサンラブコール

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

新馬回顧 7/5・6

読了までの目安時間:約 2分

 

今週は良血馬の明暗くっきり。
土曜函館は、断然人気に推されたローレルゲレイロの全弟キタサンラブコールが快勝。余裕たっぷりの逃げ切りで、ここから皐月賞馬へと成長したロゴタイプのように育ってくれるといい。

その意味では、中京のダート戦で同じく人気になったトランセンドの半妹トラディションは、過剰人気もあったか?
人気を分け合ったグラナディラや勝ったローブデソワなどと比べ、体つきで負けてはいなかったが、ゴール前ではどうも非力さが見て取れた。
もしやとは思うが、芝を使ってみるのも面白いかもしれない。

函館2レース目は、キクノアローの半弟がゲートの中で暴れてスタートこそまともに出たものの、人気のドラゴンスズランのペースぺーカーに終始し、圧勝をアシストしてしまい、自身は断然のシンガリ負け。
ケイムホーム産駒はサウンドリアーナがいるが、どうも一筋縄ではいかないようだ。

日曜中京の1400戦は、人気こそカメハメハ産駒で祖母ダイキダイヤという血統のアヴァールに譲ったが、期待通りの走りでゴールデンジャックの仔ジャックトマメノキが快勝。
ダイワメジャーにアフリートの肌で418kg。母より小柄な体でパワー優先の馬場を制した。故に、他馬は相当のレベルアップが必要だろう。

土曜福島ダートは、混戦の中ニシノイナズマが楽勝。馬場も合っていたか。
日曜の残りの新馬もともに逃げ切り。
函館は、藤沢人気もありロサギガンティアが不発。正直、他に推せるような馬がいなかったせいだろうし、この組は様子見。
牝馬に大胆なネーミングで今後人気を集めそうな福島のハツガツオは、自分の型がありそうで穴なら怖い。

 

レース回顧2013   コメント:0

社台色の闇

読了までの目安時間:約 2分

 

宝塚ビフォア-、アフター。
男は、静かに大敗の競馬を振り返った。
それが本来の岩田康誠なのに、気負い過ぎていた彼は、安田記念後の咆哮を本来の自分の姿だと信じ込みたかったのだろうか。
「俺は、結果を残すからね」
プレッシャーとの戦い。
レース後のインタビューでは、馬を思いやる気持ちに溢れていたのだが。

彼を守ろうとする義務感は、オーナーサイドからは感じ取れない。
小口の馬主を沢山抱え、客商売が最優先であることは大きな組織になれば当然とも思えるが、どういう理由であれ、こんなプレッシャーのかけ方では心が持たない。
配慮不足だ。

欧州タイプは急激な仕掛け、地方競馬出身だと横の動きの強引さが目立つ。
アメリカタイプは直線が長いと早仕掛けになり、中央の騎手は怖気づいたような消極的な仕掛けで勝ちを逃す。

日本の競馬は緩急の差が激しく、距離が延びると特にそのペース判断の難しさに拍車がかかる。
主要タイトル総なめのヤスとて、勝ち気が無用な斜行をもたらす騎乗がまま見られる。
体が反応してしまうのだろうが、この点の実力不足はいい印象を与えない。

ミスを責める必要はないが、理由の見つからない粗雑な騎乗は許されない。
彼自身、己の至らなさに対し忸怩たる思いだろうし、日々避けられぬプレッシャーと向き合っているはずだ。

自信があれば虚勢など必要ない。
彼一人を責めるのは間違っている。

必要なのは、時間を与えること。
いずれ全てを理解し、クリアしていくだろう。

そんな充実の40代を迎えようとする騎手に過度の期待をかけ、もし潰してしまったならば。

人格否定の囁きが、騎乗馬の質に影響してからでは手遅れだ。

 

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出遅れ降着論議

読了までの目安時間:約 2分

 

土曜中京の最終レースで、実に分かりやすい形で降着相当の事象が発生。
当然審議のランプが点灯し、久々に決勝審判の審議放送をしたせいか、マイクを握った人はカミカミ。
福島の最終までいつもより時間があったので、トイレに行ってこれはどうなるのだろうと色々考えていく中で、ひとつの結論が出た。
「先着出来ないなら、降着はないだろう」
と。
案の定、今年から採用された基準に照らし合わせて、騎手のみ制裁を受けることに。
重賞レースでさえも物議を醸した裁定があったわけで、いちいち驚くことではないのだが、やっぱりな…、と毎回思わされるのは少しさみしい。
馬と騎手の責任を分ける考えには誰よりも賛同するのだが、降着をさせないという前提条件が、確定後の不可思議な説明に繋がっている事は確かで、これでは公正に競馬をしようという勝負する側の意識が希薄になってしまう。
まさに支離滅裂。

結局、見る人が能力不足なら何も変えられないことが素人目にも分かってしまったのである。
主催者に競馬に対する興味の有無から尋ねればならないこと自体、己の標榜する公正な競馬とはかけ離れた現実を象徴している。
この事象、個別の名前を出すことは避けるが、結果勝った騎手の冷静さを失った騎乗に対しては、猛省を促したい。
楽に勝てそうな競馬だったことは、図らずも斜行した後にもうひと踏ん張りしたことが、決勝審判にひどく気に入られた結果からも明白である。

あのタイミングで左鞭を入れたらどうなるかくらいは、重賞を勝っているような騎手なのだから分かっているはず。
この日はとてもいい結果を出していたので、残念でならない。

 

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新馬回顧 6/30・7/1

読了までの目安時間:約 2分

 

新馬戦が8レース。夏本番である。

土曜中京は、エルノルテが断然人気にきっちり応えたが、クロフネとシンボリクリスエスというパワー型血統の台頭にびっくり。1200だと違うのだろうが。

福島は過剰人気の原因が騎手にあった1000M戦。ジャリーヴには今後気楽に走ってもらいたい。
代わってハナの差を競った2頭は、少々渋い血統なので様子見。

函館は2歳S候補の登場。
勝ったバクシンオー産駒のビービーブレインは、相手が軽かった割に最後まで追われていたが、差を縮められることなく逃げ切った。
仕上がり早も底力のありそうな血統構成で、まだ伸びそう。

日曜は5レース。
中京の1600戦は一騎打ち。人気のリラヴァティは完成度でも出来に関してもマイネルメリエンダには及ばずの競馬。時計は遅く、お互い次戦がとても大切。力はあるとは思う。
1400戦の方はワンサイドゲーム。コウエイタケルが好位抜け出しから快勝。血統より冠名重視。どこかしかの2歳Sで注目。

福島1800では、人気の良血パシフィックギャルが、先週の芦毛を思い起こさせる内容で力の差を見せつけた。アメリカ血統の割にモサモサししてしまったのは体を持て余しているせいもある。大事に育てたい。
1200はアメリカ血統というよりダート種牡馬同士の決着。福島は他コースよりダート配合の馬は走る。

函館は1200のレコード決着。
バゴ×ステイゴールドという、摩訶不思議な配合馬クリスマスの逃走劇は完璧。狂気をはらむ血統構成から人気に関係なく心理状態を読み解くことに重きを置くべき才能とみる。

今週は素直にその走りを評価できる馬は少なかったように思う。

 

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