予想、回顧、コラム

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

2歳馬選定 10月

読了までの目安時間:約 2分

 

大切な2勝目を懸けた戦いが本格的に始まった。まずは、オープンから。
いちょうS
牡馬に強い馬が少ないという点も、現状認めざるを得ないわけだが、このレースはイスラボニータが混戦を制したことに意味がある。
骨っぽい相手を府中の1800で負かした価値は大いに評価できる。まあ、お陰でハープスターの能力が世代随一であることも判明した訳だが…。
 
デイリー杯2歳S
今月唯一GⅠに直結する結果が出たレース。
ホウライアキコは、少なくとも中央場所で格負けするような非力な平坦巧者でないことを証明してみせた。
2歳レコードにコンマ1差。2000以下の牝馬限定戦なら、大崩れはないだろう。
 
萩S
これが案外だった。
馬場回復後の稍重での競馬なので、言い訳は利かず。
キャリアホースに屈伏させられた人気各馬は、ちょっと非力さが目立ってしまった。勝ち馬は良血も、裏路線向きの渋みがある。
 
あとの500万以上のレースは、パッとしなかった。
稍重という厳しい条件のもと行われたサフラン賞の勝ち馬フォーエバーモアが、オープン級のメンバー相手に快勝していたので一応注目。
負けた組もそれそろ使ってくるだろうから、マークは必要か。
 
今月の有力新馬勝ち馬は、
 
10/6 トレクァルティスタ
10/13ダイワソフィー
10/20トーセンスターダム
10/26ゲットアテープ
ゲットアテープはブラックシェルの下で、タフな馬場の中距離戦が向くはず。
 
未勝利組では時系列順に、
 
クインズハリジャン
トゥザワールド
イントロダクション
ダイワレジェンド
トゥザワールドは、中距離オープンで即通用だろう。
 
人気と結果がリンクした馬は、将来性あり。

 

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新馬回顧 10/26・27

読了までの目安時間:約 2分

 

土曜京都は、ともに重で内回りの競馬。
1400は逃げ切り。不良の競馬を勝ったことのあるアドマイヤジャパン産駒ダンツキャンサーがデビューウイン。
2000戦は、良血モンドシャルナの走りが注目の的に。見事人気に応えた。
馬体から非力な印象を受けるも、この血統の馬場適性の方が上回った。
高速馬場の方が苦手だろう。父のいいところが前面に出るのはウインドインハーヘアーの仔の特長。
故に、重賞ではまだ厳しいか。
 
東京の芝は不良。
1600はチアズブライトリー産駒のカッテが勝利。母父ミルジョージということもあり雨馬場は歓迎の口。適性の差は歴然。
一方、1400戦も同じような一団の展開だったが、ブラックシェルの半弟ゲットアテープが全ての面で他を上回る競馬で初陣を飾った。ディープ産駒で、当然距離延長が望ましい。今週の一番馬。
 
新潟ダートは不良で、ナモンレジェンドが直線突き抜けた。アドマイヤドン産駒は時たま走る。
 
翌日は晴天。東京は午前のレース。
ダート1600は大型馬の一騎打ち。ジャッカスパークの父、母父はともにダートチャンピオン輩出の種牡馬。この路線のトップを目指したい。
芝2000の新馬が行われていた時点では、ほぼ良馬場だったか。
インを鋭く伸びたラングレーは、キズナと同配合で、かつ曾祖母はミエスク。この距離が合う。
 
京都の芝は朝から良。内回りの1600はハイペース。が、オーシャンヒーローの逃げ切り独走。渋い牝系にJC馬の父。しかし、この馬はマイル近辺で活躍するスピードタイプだろう。
稍重のダートは人気のゼアミが出遅れて2着。ゼンノジェネラル(父トワイニング)が逃げ切った。

 

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エリザベス女王杯展望

読了までの目安時間:約 2分

 

秋の天皇賞が不穏な雲行きと共に怪しい空気になってきたのとは違い、最初から難しそうだなと思われていたのが京都の11月GⅠ。
特に、こちらの女王決定戦は、名牝慣れしすぎたせいもあって、例年以上に各馬の取捨選択が難解である。
 
3歳
メイショウマンボ
スマートレイアー
デニムアンドルビー
サクラプレステージ
エバーブロッサム
 
4歳上
ホエールキャプチャ
ヴィルシーナ
マイネイサベル
マルセリーナ
レインボーダリア
 
手薄な古馬陣に、相対的評価があまり芳しくない3歳世代。
ここ数年、中心馬が2、3着止まりという歯痒いレースが続く中、西方の島国から馳せ参じた魔女に場を貸すことによって格をなんとかキープしてきたが、07年にダイワスカーレットが勝って以降、基本的には日本から真の女王は送り込めていない。
 
力が拮抗しているというよりは、成長期や衰退期の狭間にいる馬ばかりで、充実期に入っている馬がほとんどいなかったというのが真実だろう。
 
正直、今年も京都2200がベストという馬は少ない。
だから、3歳馬の方が上がり目も含め人気を集めそう。
 
問題は、スロー続きの古牝馬重賞組の取捨。
全部消すわけにもいかないし、だからってちゃんと切っていかないとみんな気になる。
現状、大半のファンは連下を押さえるまでには至っていないはずだ。
 
今年は下級条件の馬でも出走可能だろうし、昨年3着のピクシープリンセスが参戦してくればしっかりとマークする必要がある。
毎年のように掲示板に載っていたレインボーダリアと似た匂いがする。
 
どの切り口で予想の基本軸を決めていけばいいのか。
晩秋の淀決戦は、難易度最高クラスである。
 

 

レース展望2013   コメント:0

角居厩舎の歴史

読了までの目安時間:約 2分

 

2枠に角居厩舎の2頭。私的染め分け帽状態の不良ラストクラウン。
 
ワンサイドゲーム。フルーキーにしてみれば雨がどうこうよりは、現時点で力遠く及ばずの無力感が全てだろう。大差はつけられたが、6着に入った彼の未来はむしろ明るい。
 
デルタブルースから始まった栄光の道…、いや、ブルーイレヴンから始まった迷い道からの脱出。
 
それからもう10年経った。
ウオッカやヴィクトワールピサを筆頭に、怪我に苦しんだカネヒキリやアヴェンチュラもみんなGⅠ馬に。
シーザリオ、ポップロック、ディアデラノビアは不完全燃焼だったが、他にもハットトリック、トールポピー、ルーラーシップなどなど…。
 
角居厩舎の看板馬は、歴史の証人でもある。
500万条件の身で除外覚悟で阪神JFに登録したウオッカは、リニューアル阪神の幕開けを見事に飾ると、以降も競馬史に名を刻む快走で師に全てをもたらした。
デルタブルースにしても、当時はピンポイント参戦だった岩田騎手がスターダムにのし上がるきっかけを作り、南半球での日本馬キャンペーンの功労者となった。中東最後の砦を切り崩したのもこの厩舎の馬。
 
時は流れ、ウオッカの息仔を預かることで一悶着あったが、この2歳世代をきっちり育て上げることで初めてネクストドアが開かれる。前向きにいきたい。
 
全ての音を奏でる魔法の楽器のように、この名伯楽から多様な才能が輩出してきた。
 
シーザリオが帰国後どんな競馬をしていたかを体現するかのように、夢の続きを描いたエピファネイア。
必然の結末。フルーキーにも、いい経験となったはずだ。
 
そんな彼らの次の勝ち姿が、師の脳裏には浮かんでいる。
 

 

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3歳戦総括

読了までの目安時間:約 2分

 

2冠牝馬と3頭の牡馬タイトルホルダー。対照的なクラシックロードであった。
 
ローブティサージュとクロフネサプライズの穴快走から始まった牝馬路線。
戦前は、コレクターアイテムとサウンドリア-ナで何の変哲もない決着になると思われていたが、前者はクラシックでは眠ったまま、後者は砂へ路線を変えそれぞれ脱落。
年が明けてクロフネサプライズが逃げ切りを決めたころ、レッドオーヴァル・メイショウマンボの紅梅S組が台頭、桜花賞ではアユサンが才能を開花させ、タフな一戦を制した。
 
しかし、混乱はデニムアンドルビーの出現で収まる。オークス・ローズSできっちり持ち味を出し、秋華賞までは軸馬として力を見せた。
ここでメイショウマンボの潜在能力が爆発する。底力の要求される競馬を全て好走し、完全に世代を掌握した。
今後は、秋華賞2着のスマートレイアーが一番期待できそう。デニムアンドルビーも広い馬場なら見限れない。
 
菊花賞も1番人気が勝ち、クラシックはエピファネイアとそのライバルという構図のまま終焉を迎えた。
ラジオNIKKEI杯組v.s.朝日杯組。まあ、エピファネイアだけ、とも言える。
 
古馬に勇躍挑んだ春の制覇者は、大事なところで雨に祟られ実力をフルに発揮するまでは至らなかった。
どんなに頑張ってもダメ、という競馬ではない。キズナは重馬場でなければオルフェの前にいたかも…。
 
それと比べ、勝手にこけそうになったりハイペースで引っ掛かったりと、春は散々だった世代の軸馬にとって菊は大団円だった。
笑えないほどの強さ。一強の菊は、菊の真理でもある。
未来は同じ道で。2000近辺で再会してほしい。
 

 

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