函館スプリントS -予想-
スプリントチャンピオンこそ回避したものの、洋芝巧者はゴロゴロいる。
・クリスマス
函館2戦2勝<重賞も勝利>
・ストレイトガール
北海道で6勝<昨年4勝>
・スマートオリオン
函館2戦2勝
・フォーエバーマーク
函館3勝<昨年重賞勝利>
・ローブティサージュ
函館1戦1勝
・ヤマニンプチガトー
函館1勝 4戦全連対
重賞好走馬が顔を揃えたが、
「ここを勝って、その次は…」
と、各陣営が同じことを考えているのもある。
おまけに14頭立てだから、間違いなく各馬が力を出せる状況であろうと想像できる。
昨年は、59を背負った1番人気の前年覇者が飛んだものの、パドトロワが一昨年のキーンランドCの勝ち馬だったので、何とか面目は保てた。どう転んでも大波乱は望み薄。
サニングデールやキンシャサノキセキは、軌道に乗った暁に、ここを勝ってGⅠ路線に堂々参戦し、その後出番をモノにした。実力馬はちゃんと走る。
ただ、ショウナンカンプやロードカナロアでさえも負けてしまうレース。季節柄も特殊な馬場の影響もあってか、斤量利もある牝馬が活躍している。
雨がどうなるかはまだ読み切れないが、先週の結果から推定するに、昨年並みの高速決着が想定される。
本格化を果たしたストレイトガールが衆目の軸馬ではあるが、かつて敗れたロードカナロアの二の舞も想像できなくはない。
二匹目のドジョウを狙ったドリームバレンチノや前述のサニングデールもそうなのだが、GⅠで消耗したモノを取り戻す最中での参戦で、見事にボロを出すことはよくある。
また牝馬の56は、その春に欲しかったタイトルを獲ってからでないと、結構堪える可能性も。堂々とは推しにくい。
各世代のタレントが集まったが、クリスマスは特に取捨難解。
転厩がどう出るかわからないし、西の猛獣使い再募集の結果が出るその前週には、少し狙いにくいローテーション。
色々な意味で、丸田騎手にはいい経験になるはずだ。
洋芝巧者を狙っていけば、幾らか時計が掛った方がいいと思われるフォーエバーモアを3番手以下にした時点で、格ではスマートオリオンだけになる。
1200に絞ってから宮記念までは連を外さず、実に安定した結果を残してきた。
こちらこそロードカナロア臭がしなくもないが、昨夏函館のタフな重馬場をこなしたあと、中山の好時計決着では勝ち切れなかったのが、明けて最終的には8秒台の時計でオーシャンSを勝ち切った。
前走は馬場もあるが、連闘後の中2週が敗因であることは想像に難くない。
グラスワンダーの仔とその孫にあたるスクリーンヒーローの産駒が、ポツポツと活躍を見せているが、グラスワンダーが得意とした中距離戦ではなかなか大物が出てこない。長いか短いかはっきりした方がいい。
得意な条件は明確。故に、大崩れは考えにくい。
宝塚記念・穴馬絞り
今年もGGコンビが出てきて、ウインバリアシオン、メイショウマンボ、またトーセンジョーダンなども出走予定。ただ、各有力馬とも絶好調ではないから、一点突破が可能な競馬にもなりそうだ。
面白いのは、ヴェルデグリーン。
2200Mでは2戦2勝。しかも、それは両方ともGⅡでのものだ。
おまけに、前走と2か月以上間隔があいていると4戦3勝で、晩成型ではあるが新馬戦を勝っている。ダービーウイナーとそれを父に持つオークス馬の娘が、意外なところにツボを持つ重賞馬を生み出した。
89年にフレッシュボイスが休み明けで2着激走した以外で、前走から3か月半以上レースを使っていない馬は全く来ていないが。
これは狙い通りなのか?好走を後押ししてくれそうな最後の要素が、中山記念の5着の実績だ。
ヴィルシーナとデニムアンドルビー。
何となく似ているようで、唯一、GⅠタイトルのあるなしで、その存在価値がまるで違うのはちょっと切ない。
春の天皇賞は別としても、宝塚記念以外では、ほとんどのGⅠで牝馬が隔年で好走している。ここ数年では、特に顕著。
が、グレード制導入後ここで、馬券圏内に入った牝馬は僅か6頭。それらは揃いも揃って、マイルGⅠでの連対実績があった。
ヴィルシーナはある意味狙い目で、マンボもギリギリセーフ。もちろん、三冠牝馬・ジェンティルドンナも例外に漏れず。
このままでは…。5走連続GⅠ出走中のデニム。
92年秋にオグリキャップと同じ4つGⅠを使われた翌春に、ここで2着をしたイクノディクタスがいる。
マイルGⅠ好走の約束手形がない以上、6走連続のGⅠ出走で栄誉を勝ち取りたい。