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血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

新馬回顧 2

読了までの目安時間:約 2分

 

6/14 土曜
雨の函館で行われた最初の新馬戦は、人気のスルターナによるワンサイドゲーム。1000M(稍)をゴールに向けどんどん加速するような競馬からは、叔父・ローレルゲレイロ級の出世も予感させる。

直後の阪神1400戦を制したのは、オセアニア臭を漂わせる配合のテイケイラビット。人気薄タガノアサガルの単を狙っている者にとっては、何とも辛い展開だったが…。
父スニッツェルは、南半球産で最も成功した種牡馬の1頭。今後も要注目。

東京では、芝・ダートのそれぞれ1400Mの新馬が行われ、芝は2番人気のホワイトエレガンスが二枚腰を見せて逃げ切り勝ち。シンコウラブリイを祖母に持つクロフネ牝駒。ここまでで一番馬だろう。
ダート戦(稍)は、奥手の印象もあるゴールドアリュール産駒のクイーンマグノリアが穴をあけた。日本にダートの早熟型は少なく、この波乱も致し方ないか。

6/15 日曜
良回復の函館と阪神では、1200M戦を1番人気が制した。
見応えのあったのは阪神戦の直線。ユタカマークとレオパルディナが小柄な牝馬だったことも影響したのだろう。スニッツェル産駒が連日の勝利を挙げたが、こちらは奥が深そうだ。
北は、シーイズトウショウの仔・ピストが、母と同じ池添騎手を背に、順当に勝ち上がった。連日2歳S候補がデビュー勝ちを決めて、ワクワクしてきた。

東京は、今年最初の1800戦。サンブルアミューズの半弟・アヴニールマルシェが人気を分け合ったロジチャリスを競り落とし、1番人気に応えた。時計も何もない65秒台の5F通過だが、各馬これからもっと力をつけていきたい。
このコースを、誰もうまく走れなかった感じだ。

 

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エプソムC -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

時計は思ったよりも速かったが、マジェスティハーツが後ろを回っている映像を見て、やっぱりなと思った。
阪神や新潟でのびのび走らせても、結局は同じような作りの中京や阪神の500万を勝っただけの馬。直線は内を通ってきてマジック炸裂も期待できたわけだが、距離適性の問題ではなく、まだ地力がつききっていないのだろう。昨年同父のジャスタウェイとは2着するその過程が同じで、まさにイメージした通りにダービージョッキーは騎乗したのだが…。
残念だが、無理に使い込むよりも、得意条件ではっきりとした結果が出せるようになるまで、じっと我慢するより他はない。同厩のウインバリアシオンみたいな、何だか切ないイメージはじきに払拭できると思うが。

一方で、上手さが裏目に出て勝ち損ね続けてきたディサイファが、今回初重賞制覇を果たした。
函館の洋芝を連勝したような馬で、母父ドバイミレニアムのいいところをよく受け継いでいるのだろう。東京の長い直線でも最後まで渋とく伸びて、実績馬のマイネルラクリマを最後は突き放そうというガッツまで見せていた。
ここまで幾度となく、1番人気に推されていた馬だから、当然と言えば当然だが、前走の都大路S2着で何かを掴んだのか。
同期に恵まれる恵まれないで、ここまで結果に差が出るのが勝負の世界の厳しいところだ。

中山記念組が、先週に引き続き激走。
前述のマイネルラクリマは、近走パッとしなかったが、わざわざここまで使ってこなかった東京で、それも6歳になって初連対というのは、明らかに中山の豪華決戦4着の実績がモノを言える。
早くから期待されながら、順調に使われては来なかった関東の煩さ方が、これから最も出番の多そうな夏の中距離路線に名乗りを挙げた。充実期は、これからかもしれない。
ダークシャドウは惜しかったが、斤量差の問題よりも、東京の1800で凡走しなかった結果の方が重要。
若い頃のモタモタ感とは違って、粘り強さが身についてきた。次こそ勝ちたい。

タマモべストプレイや、新潟で復活の気配を示していた8歳ダノンヨーヨーなど、多士済々の重賞ウイナーが好走する中、唯一全く味わいがなかったのが、あの男…。
直前、サムライたちが苦汁をなめさせられた身体能力の壁。彼もまた、己自身のそれに苦しめられ続けている。寂しい限りだ。

 

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