ノレてる?
5月に行われたGⅠ3競走を振り返ると、まず、武豊の不発続きに関しては問題なし。
ただし、その乗り方を想像できた部分はあって、例えばスマートレイアーに普通を要求したらどうなるのだろうか、という点だけは誰にもわからなかった。
出遅れた方がいいなんて事前に想像しても仕方ない。前提条件のややこしさも騎手人気に繋がった。
もし、出遅れてもこの結果だったら、また出遅れて届かず…。
皐月賞でも似たようなことがあったが、ウルトラCなど普通決まらない。人気者は辛い。
一方、同期の蛯名騎手はその皐月賞から、
1-1-3-4
と絶好調。みんな走った条件がぴったりだった。
騎乗フォームの変更は物議を醸したが、少なくとも昨年よりは体のブレが小さくなり、安定感が出てきた。好調なのだから当然か。
両者とも、他者が技術論を語る必要はない。
もう一人、幸四郎騎手が好調だ。
テン乗りと主戦の仕事をこなして、ここ3週で悔しいけれど2着2回。
正直、両馬のベストパフォーマンスが、即優勝に直結する条件ではなかったように思うが、ウインバリアシオンは早く動くとダメで、マンボはズブ。
人気馬での好結果。オースミタイクーンが懐かしい。
さて、残念な人も2名いる。
3戦ともディープ産駒で挑んだ浜中俊に、
「サトノノブレスの逃げは普通すぎ」
と、小言を一つ。
アスカクリチャンを途中で行かせるか、もし逃げたかったのなら、もっとテンは行かせてよかったはず。
勝ち馬と0.5差つけられたのは、2度目の下りのひきつけが甘かったから。頑張れ。
あと横山典弘なら、ローブティサージュは殿一気でよかったように思う。流れが悪くなってきたか。
安田記念展望
候補多数。今年の重賞馬から。
・エキストラエンド 京都金杯
・ジャスタウェイ ドバイDF 中山記念
・カレンブラックヒル ダービー卿CT
・ワールドエース マイラーズC
3歳馬ミッキーアイルもマイル重賞3連勝中。でも、今年はこれだけに止まらない。
その他重賞連対組にも、
トーセンラー
フィエロ
ホエールキャプチャ
らがいて、ロゴタイプ、ショウナンマイティ辺りも参戦確実。高次元な争いが期待される。
また、グランデッツァと京王杯SCの1、2着馬は、頭じゃななければくさい存在だ。でも、ジャスタウェイの名前であるせいで…。グランデッツァは、ワールドエースよりもポテンシャルは上のような気もするのだが…。
何か、馬の名前を羅列するだけでも無駄に興奮する。
このJC的バラバラローテからの一期一会の豪華決戦を読み解くには、幾らかレース史の手助けを必要となる。
傾向の一つとして、マイル重賞の勝ち馬が異常なほど苦戦しているということ。
特に、安田記念に至るまでの当該年5か月間でマイル重賞を制し、また安田記念も勝った馬は、
ノースフライト
ショウワモダン
と、マイルのGⅠ馬のみ。マイル重賞を勝っただけでは足らないのだろう。
でも、こういうのは例外が多いから、使える条件が限られる。
これはどうか。
京王杯SCの勝ち時計が1:20.1~.5の間で決着した年だけ、安田記念の馬券に絡む馬が登場する。
今年のように、この範囲より速い年が最近2回あって、両方とも掲示板に載る馬さえなし。高速決着の弊害もあるのだろう。
ただ、今年最も傾注せねばならない専門家以外の取捨は難しく、結局は昨年と同じようなことで悩むのである。