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血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

天皇賞(春) -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

好メンバーが顔を揃えるも、オルフェーヴルに子ども扱いされた有力馬2頭が、直前での鞍上正式決定の運びとあって、オルフェの因縁は未だ…。また新たなドラマが生まれる予感もする。

ずっと懐疑的だったから、今更人気の追い込み勢を本命視するのも何だし、でもその他の先行タイプも…。
一昨年のビートブラックの快走によって、穴党の中にある「ボーダーライン」が、大分不可能な方向へシフトしたのをいいことに、昨年はそれをまねて大失敗したが、その時の本命馬が豪華絢爛の前哨戦で2着だったから、一年早かったとまたしても地団太を踏む結果になって、ちょっと不満が募っている。

悔しいから今年も馬券的妙味を追求してみると、京都巧者がやはり優位に立てるのではと、そこから穴馬探しを始めてみた。
メンバー中最多勝は、よりによって大外を引いてしまったデスペラードの6勝。芝に限定すると3勝。ここにはキズナとオーシャンブルーという買い目に入れたい馬が加わり、2勝した馬となるとまた4頭いて…。

そこで、近2走2400M以上の重賞で掲示板に載っている京都芝2勝以上の馬と括ってみると、
アドマイヤフライト
キズナ
サトノノブレス
ラストインパクト
の4頭になった。
今年は3000M重賞の好走馬も多いから、敢えて未知の魅力に期待して距離未経験馬を調べると、列挙順上から2頭までに絞り込めた。

昨春は不完全燃焼の感もあった2頭。
弥生賞5着で、目標をダービーにのみ絞った英断は勝利に繋がったキズナだが、皐月賞に出られていたならもしかすると…。
ダービーを勝って、凱旋門賞にも挑戦してという流れに言いがかりをつけても仕方ない。

そうなると、冬になってようやく本格化の気配を見せ始めたアドマイヤフライトに気持ちが流れてしまう。
前走は、特殊なコースで一番早く仕掛けていって止まってしまった度外視できる内容。
ムラな面は否定できないが、その前までは2200M以上の競馬をフレッシュな状態で使われていれば、連を外したことはない。
もともと順調に使えなかった馬で、昨春は休み明けから3連勝で日経賞に挑んで負けてから、降級後もパッとせず、また休んで仕切り直して、今に至る。
高速決着への不安は、血統、戦績の両面から推察されるが、ビートブラックと比べ、2400Mの持ち時計では0.1劣るだけ。
最近のトレンドは、いかにも中距離重賞で見劣りする馬がよく単穴を出す。
更に、近10年で500kg超えの馬が3頭勝っているのも心強い。

追い込み馬よりは…、の論法。
キズナのレースぶりから、叩き合って勝つイメージはない。距離不安がなくとも、父のように捲れば流石に止まるだろうし、馬場への意識がユタカマジックを引き出すかもしれないが。
体調面に不安は残るが、対抗はフェノーメノ。他の候補に見劣らぬ底力を秘め、連覇の可能性も十分ある。

 

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顕彰馬と遠征

読了までの目安時間:約 2分

 

オルフェーヴルが最後の有馬記念を圧勝。「芝GⅠ7勝」という近年の選定基準の傾向には適わないが、三冠の箔と合わせれば、顕彰するに相応しい馬だということは再確認できた。
いずれ、ジェンティルドンナも選ばれるだろう。三冠馬は特別だ。

凱旋門賞での惜敗の記憶がこちらも鮮明に残るエルコンドルパサーが、この世を去って11年の時を経て、ついに顕彰馬に選ばれた。
凱旋門賞にただならぬ因縁を持つ2頭が、21世紀に入ってからずっとこの制度のボーダーライン際に立たされ続ける。
思えば、海外のレースを使っている馬が、タイキシャトル以降ずっと選ばれてきた。
今年同様、10年前に特別ルールを適用して選出されたタケシバオーも結果は出せなかったが、海を渡っている。

ウオッカは渡仏叶わず、ドバイでも結果を残せなかったが、その分東京競馬場で何度も主役を張り、ついにはそこに像が立った。
今年も票数2位のブエナビスタは、父の票数を上回り続け、きっと父は選考対象から外れるのかもしれない。現制度の犠牲者となってしまうのか。
両者の父は共に、海外遠征に縁はなく。父娘の絆は、父超えで強く結束した。

ハクチカラやシンボリルドルフとその祖父スピードシンボリ。
どんなに時を経ても、日の丸のプライドを掲げた戦いが殿堂の扉を開くきっかけとなる。

今、候補は溢れかえっている。
海外のタイトルホルダーは、隔年ごとに誕生している。が、それは選出の絶対条件ではない。
ジャスタウェイさえも特別に非ず。だからこそ、強くても選ばれなくなった。
ロードカナロアだって…。
日本のGⅠは全て国際競走。故に、国内の好成績も勲章となる。

 

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