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血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

第一冠回顧

読了までの目安時間:約 2分

 

超3歳牝馬によるリターンマッチ。
勝負を制した陣営は凱旋門賞参戦を明言。準備すべきことは決まった。勝つイメージで行きたい。
ただ不安も。あの脚のせいで今後の道程で、またレース中でのアクシデントへの懸念は燻り続けるだろう。でも、新潟の結果が桜と直結したわけだし、今は騒ぎ立てず静観したい。

時計の壁に立ち向かいステイゴールドの進化を体現するレッドリヴェール。
叩いてこそのイメージを、全身バネのスマートボディで破壊。
函館の反動がいつ…。普通じゃないから、違う不安も生まれる。

ヌーヴォレコルトは次も期待できそうだが、それ以下には…。
桜花賞組から勝負圏内の穴馬を見つけるのは難しい。無論、馬券とは別なわけだが。

平穏にして、納得のゴールシーンとなった皐月賞。共同通信杯と弥生賞の勝ち馬が好走したから、穴党に出番はなし。桜を自重して、荒れ馬場への期待も前週から裏切られ…。淀は絶対嵐になれ!

オークス同様ダービー路線も勝負になりそうな馬と、精々着拾いに止まりそうな馬が判然としてきた。
トーセンスターダムが高馬の障壁にぶちあたり、アジアエクスプレスが当面、芝参戦を見合わせそうな情勢。
1、2着馬は皐月賞の条件に対してベストパフォーマンスを見せたが、同時に総合力も示しているから外的要因以外でのダービー凡走は考えにくい。きかん坊のヴィクトリー以外は、大概掲示板に。プレイアンドリアルも怖くなった。

オークスが見える桜花賞と、ダービーはまた別となりそうだった皐月賞。
事前に分かっていたこと。故に、オッズも結果も妥当だった。
この一冠目に、異常性を見出すこと自体無駄だったか。次だ。

 

レース回顧2014   コメント:0

最後の一花 ダンツフレーム(前)

読了までの目安時間:約 2分

 

00年6月。函館ダート1000Mから始まった物語。
ブライアンズタイム産駒で、芝・ダート・距離不問の馬。
ただ、少し昔気質の空気も醸し出していた男。
この頃から芝の高速化が進行していく。

折り返しの同条件の新馬を勝ち上がり、秋の阪神のオープン特別を2連勝。
いち早く翌春に照準を合わせ、きさらぎ賞から再始動。アグネスゴールドの2着。
初戦ではマイネルジャパン、2戦目で競り勝ったのがタシロスプリング。
ライバルは当初から骨があった。

叩き2戦目のアーリントンCを辛勝後、皐月・ダービーに挑戦するもともに2着。
以降、4-5-5-休-4-2。
相手は強かった。
アグネスタキオン、ジャングルポケット、マンハッタンカフェ、アドマイヤコジーン…。彼らは種牡馬としても成功。
ちょうどこの頃からだったか、サンデーに歯が立たなくなってきたのは。

苦戦中の5歳エアシャカールだけとなった宝塚記念。
後に大活躍するツルマルボーイやローエングリンもここでは脇役。1番人気。
ただ、ジャングルポケット直前回避の影響か、通常土曜でもその週に行われるGⅠの馬柱が競馬面のトップを飾るものだが、この時は当日の福島メインがGⅠを裏一面へ追いやった。

レースはローエングリンが気分よく飛ばし、三分三厘から仕掛けてツルマルの追撃をしのぎ切る王道の競馬で快勝。
藤田伸二、武豊、河内洋。
まだ20代そこそこだった福永も池添もこの馬に跨り、GⅠ馬を知った。
名手にも支えられた競走生活。

デビューから2年後の絶頂。が、この後は右肩下がりの軌道を描いてゆく。
終わりの始まり。
常々思う。勝負の世界は厳しいと。

 

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